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新兵器の“ブラックパター”も納得の仕事「根拠がないと替えない」 松山英樹が新年初ラウンドで2位発進

今季の初戦を迎えた松山英樹の手に、見慣れないクラブが握られている。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年1月3日 13時37分

<ザ・セントリー 初日◇2日◇プランテーションコースatカパルア(米ハワイ州)◇7596ヤード・パー73>

2025年シーズンはじまりのラウンドで、松山英樹が躍動した。昨年のツアー優勝者やポイントランク上位者のみが出場するエリートフィールドで「65」をマーク。首位と1打差の2位タイで滑り出し、「良かったと思います」とうなずいた。

【連続写真】米ツアー通算10勝・松山英樹のドライバースイング

序盤からパーを並べたが、流れを変えたのが5番パー5。残り192ヤードの2打目でグリーンをとらえると、きっちりとバーディを奪った。すると、これを皮切りに4連続バーディ。最終組でスタートするなか、伸ばしあいになっていた上位を懸命に追いかけた。

さらに1つ伸ばして迎えた15番パー5でも見せ場がやってくる。残り252ヤードの2打目をグリーンに乗せると、それが2メートル弱についてイーグルを記録。ドライバー、5番ウッドで2オンに成功し、それを流し込んだ。直後の16番でも、もう1つバーディを上積みし8アンダーに。開幕戦優勝へ、視界が開けた。

73.33% (11/15)だったフェアウェイキープ率、88.89% (16/18)だったパーオン率とショットは申し分なし。ただ本人が大きく手応えを感じていたのがグリーン上だ。

この日は、スコッティ・キャメロン製でセンターシャフトのパターを新たに投入。黒のヘッドが目をひくモデルだ。これに興味津々だったのが米国記者。『なぜ替えたのか?』という質問に松山は、笑いながら「I don’t know」と答え一度は“煙に巻いた”が、「たまたま他の人が使っているパターがよかったので、それと同じものをオーダーした」と、その理由を明かした。もちろん「根拠がないと替えません」と、しっかりと感触を試してから投入した一本。「きょうはうまくいった。あした使うかどうかは分かりません」とも話すが、初日のスコアメイクを支えたクラブであったことに変わりはない。

昨年は2月の「ジェネシス招待」、そして8月のプレーオフシリーズ「フェデックス・セントジュード選手権」と2勝を挙げ、通算勝利数を節目の10勝にした。プレーオフシリーズでも堂々と年間王者争いを続け、さらなる高みへの期待も大きいシーズンを迎えている。「最近は良いプレーをしていないので、そういうことは忘れていました」と本人は話すが、この大会は17年に2位になるなど、相性面でも背中を押してくれる。

首位のトム・ホギー(米国)は9アンダー発進と、戦前の予想通り伸ばしあいの様相を呈する。「こんなに伸びると思ってなかったので、きょうと同じように伸ばしていければいいなと思う」。あす以降もバーディ合戦をけん引する存在としてプレーしたい。

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